日々のこと

面接で精神疾患のことを打ち明ける?わたしの再就職活動

なゆさん

こんにちは!泣き虫なゆさん(@nakinayu3)です。

わたしは現在、双極性障害という精神疾患を抱えながら生活をしています。

2年前に病状が悪化して仕事を退職してからは、専業主婦として過ごしていました。

しかし、だいぶ症状が安定してきたので、またお仕事を再開することに!

そこで問題になってくるのが『面接時に精神疾患の事を打ち明けるべきか』ということ。

わたしと同じように、精神疾患での休職からお仕事を再開する場面に直面したことがある方は、どうすべきか迷った方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、わたしがこの度の再就職にあたって考えたことや、面接時にやったことをお話ししていこうと思います。

これから勇気を出して、お仕事を再開させようと考えている方の参考になれば幸いです。

わたしと精神疾患

なゆさん

まずはじめに、わたしと精神疾患のお話しをさせていただきますね。

わたしが精神疾患を発症したのは、今から約8年前になります。

当初は『うつ病』との診断を受けましたが、なかなか自分に合う病院に巡り合えず、独断で通院をやめてしまったり、病状の再発をくり返しながら生活をしていました。

しかし、2年前にやっと自分に合う病院に出会ったことで、改めて『双極性障害』との診断をもらい、この病気と付き合いながら日々を送っています。

最初の頃は『うつ病』である自分をなかなか受け入れられず、また、理解してくれるような人が周りにはいないと思っていたために、うつ病になったことにどこか後ろめたさを感じていたように思います。

しかし国内外問わず、有名人や著名人が精神疾患を患っていることをオープンにしている姿をだんだんと目にするようになり、本屋をはじめとした色々なところでメンタルヘルス関連の情報を目にするようになりました。

わたしは少しづつ世間に認知されてきた安堵感とともに、「はたして本当に理解してくれる人はどれだけいるのだろう」という疑問が湧いたのは言うまでもありません。

なゆさん

皮膚に切り傷を負ったように直接目で見える訳じゃないから、本当のツラさは他人には伝わりにくいよね(泣)

精神疾患は恥ずかしいことじゃないよ!

幸いにもわたしは、精神疾患を発症した時に働いていた職場も、その後に転職した職場も、『うつ病患者だから』という偏見を持って接してくる人がいない環境で働く事ができていました。

それでも、体調が悪くなることが多くて早退したり休んだりした日が続けば、ものすごい罪悪感に襲われることもしばしば・・・。

なゆさん

他人に迷惑をかける状況が昔から本当に苦手で、休みの連絡をすることや休み明けの出勤が本当に苦手でした。

そしていざ症状が悪化し、仕事を退職して専業主婦になってみると、「今までいかに自分の精神疾患ときちんと向き合わずに無理ばかりしていたのか」と考えるようになりました。

そこで考えたのが以下の事

「精神疾患があることは、はたして恥ずかしい事なのでしょうか?」

「精神疾患がある人は、はたして無能なのでしょうか?」

答えはノーです!!

だって、どんな精神疾患を抱えていたとしても、その人が頑張って生きてきた証の一つが病気だっただけなのだから。

そしてその背景には、わたしのようにHSP気質があったり、AC(アダルトチルドレン)の性質があるために、他人より敏感で多くの事を必要以上に感じ取って行動していた人も多いのではないでしょうか?

そんな風にただ一生懸命に生きてきただけなのに、それははたして ”恥ずかしいこと” なのでしょうか?

違いますよね?

きっと皆さんは恥ずかしい生き方なんてしていないはずです。

ただ真面目に、実直に、一生懸命生きてきた皆さんだからこそ、精神疾患という一つの証がもらえたんだと思います。

なゆさん

とは言え、あまり嬉しい勲章ではないけどね(苦笑)

でもだからこそ、周りが何と言おうと精神疾患を患ってしまったことは恥ずかしい事じゃないし、素直に周りに助けを求めてもいいとわたしは思っています。

そして、自分のことをよく知るためのキッカケをもらえたんだと思って、ゆっくり色々な事に向き合ってみてはどうでしょうか。

自分を知ることの大切さ

みなさんはどれだけ自分のことを理解していますか?

自分の良いところ・悪いところ

自分の得意なこと・苦手なこと

自分の好きなこと・嫌いなこと

自分は何に興味があって、何に心を動かされるか

など。

わたしは専業主婦として過ごした2年間の間でたくさん自分と向き合う時間をつくりました。そして気づいたHSP気質とAC(アダルトチルドレン)の性質。

自分が今まで感じてきた ”生きづらさ” の原因が分ってくるにつれて、家族や周りの人との付き合い方、そして仕事に対する向き合い方のヒントを見つけることができました。

なゆさん

そのヒントを見つけることが出来たから考え方も変わり、新しい一歩を踏み出す勇気が出てきたんだと思います。

学生の頃に考えた面接用の自己アピールなんかじゃなく、もっともっと深いところの自分を知ることが本当に大切なんだと思います。

そして、本当に自分が大切にしたいことが何か分かるようになると、視野も広がるし、今まで考えてもみなかったような事が選択肢になるかもしれませんね。

面接で精神疾患を打ち明けるという選択

今回の再就職活動では、面接時に『自分は精神疾患を抱えている人間だ』と包み隠さず打ち明ける選択をしました。

今まで何度かの転職を経験しているわたしですが、精神疾患を患ってからの転職ではハッキリと自分の状態を伝えることはしていません。

なぜなら、転職時にはいつも病状が落ち着いている時だったからです。

ただでさえ周りから理解されにくい病気なのに、元気な状態で『わたしは精神疾患持ちです』なんて言っても理解してくれるわけがないと思っていたから。

しかし結局は働き始めると調子が悪くなり、精神疾患を打ち明けるハメになってしまい、働きづらい環境をおのずと作ってしまうことになりかねませんでした。

なゆさん

冒頭でもお話ししたけど、幸いわたしは周りからの理解を得ながら働き続けることが出来ました。

でも調子が悪くなった時、スタッフのみんなはどんな反応するかな?理解してくれるかな?迷惑かからないかな?ってとにかく不安になるんだよね(汗)

だからこそ、今回の就職活動では精神疾患を抱えていることを包み隠さず話し、それでも自分のことを受け入れてくれるところをしっかり探そうと思ったんです。

そして、自分が大切にしたいと思っている軸を崩さないで働ける場所を探すことが、何よりも重要でした。

では次からは、わたしが面接に向けて実際に実践したことをお話ししてみたいと思います。

面接前の準備

わたしが面接前に準備したのは以下の事

  • 自分が働くうえで本当に無理のない最低ラインはどれくらいなのか決める
  • 面接時にどうやって精神疾患を打ち明けるか考える

では一つずつお話ししていきましょう。

自分が働くうえで本当に無理のない最低ラインはどれくらいなのか決める

これはこれまでのお話でも出てきた『自分が大切にしたい軸』のことです。

今までの働き方では、病状が少しでも良くなると、すぐ無理をする癖がわたしにはありました。そしてそれは『無理を無理と思わない』というとても危ないもの。

”人の役に立てるなら” と無意識に自己犠牲の精神が働くわたしには、きちんと無理の範囲を認識する必要がありました。

なので「自分のキャパを越えた働き方をするのはもうやめよう」「仕事をするために生きているわけではない」という考え方に変えて、自分軸に合う条件のところを探しました。

なゆさん

妥協はなし!面接してみて少しでも自分の条件に当てはまらないなら絶対に断るって決めてたよ。

企業に自分を選んでもらうんじゃなくて、自分が企業を選ぶんだって気持ちでね!

面接時にどうやって精神疾患を打ち明けるか考える

わたしには子どもがいないため、履歴書を見ると嫌でも空白の二年間に目がいきます。

何度か転職の経験があるため、職務経歴の欄は行がびっちり埋まるほどの内容なので、面接時には必ず前職の話になるだろうと踏んでいました。

そこでこの二年間を逆手にとって精神疾患の話をしようと考えたんです。

また履歴書の志望動機の欄にも、正直に「精神疾患を抱えているため、貴社の条件であれば無理のない範囲で働けるのではないかと考え志望しました」などと書いて、話しのキッカケをこちらから作るようにしておきました。

なゆさん

久しぶりのお仕事はとても不安だと思うけど、その不安を素直に伝えた時の相手の反応に注目だよ。

気持ちを察してくれてフォローしてくれるような良い職場なら、決して嫌な顔はしないはずだからね!

実際に面接してみてどうだった?

わたしが実際に求人に応募したのは2社だけで、幸いそのうちの1社に採用され、現在働くことができています。

はじめの1社は求人を見ただけでは分らなかったのですが、どうやら派遣会社が運営している求人だったらしく、ひどい対応を受けたので却下!

なゆさん

その派遣会社の人は電話でのやり取りの際、わたしが精神疾患持ちだとわかるとガラッと態度を変え、わかりやすい言い訳を並べて断られてしまったの

こっちこそ、そんな職場は願い下げよね!(笑)

次に面接を受けたところは現在働いている職場なのですが・・・

これがまたビックリするくらいステキな対応を受けたんです!!

緊張でガチガチだったわたしに優しく声をかけてくれたうえに、フランクにお話ししましょうと精神疾患のことも色々と聞いてくれました。

そして無理のない範囲で少しづつでいいからやってみない?とお声かけいただき、面接をしていたその場で採用をいただけることに!!

こんなに簡単に、精神疾患持ちである自分を受け入れてくれる職場に出会えると思っていなかったので、本当に驚いたのと同時にとっても嬉しかったのを覚えています。

今では働き始めて3か月ほど経ちましたが、一度メンタルコントロールがうまくいかず、職場で泣いてしまった事もありました。

でもスタッフさんが優しく受け入れてくれて「むしろ調子が悪くなった時の様子が知れてよかった!これでいつでも対応できるよ!」なんて心強いことを言ってくれたんです。本当にありがたい事でした。

なゆさん

良い職場に出会えたからこそ、今自分ができることを精一杯やろうって思えたよ!

デメリットはある?

わたしが2社受けた内の一つのように、中には精神疾患を抱えていることで態度を変えたり、腫れ物を扱うように厄介者扱いされることもあるかもしれません。

その時はとても嫌な気持ちになるし傷つくけど、世の中そんな人ばかりではないと思って欲しいなと思います。

また、面接時に素直に打ち明けることも、その人の人柄やキャラクターによって左右するところはあるかもしれません。

わたしはどちらかというと人懐っこいキャラクターだし、昔から接客に向いた人柄だと言われるくらい猫かぶりがうまいらしいです(笑)

だから自分のことをオープンにすることが苦手な人は、とてもハードルが高いことだと感じてしまうかもしれませんね。

でも良く考えてみてください。

今までのように我慢ばかりする職場で働きたいと思いますか?

無理をしてまで精神疾患持ちの自分にビクビクしながら働きたいですか?

本当だったらもっと楽しくお仕事が出来ればと思っていませんか?

もちろんお仕事ですし楽しい事ばかりじゃないと思います。

嫌なことや辛いこともたくさんあるでしょう。

それでも、自分が自分らしく楽しく働く環境に出会えるためにも、一歩勇気を出して面接時に打ち明けてみるのも悪くはないのではないでしょうか。

最後に

今回はわたしの精神疾患との付き合い、そしてその経験をもとに再就職の面接でのお話しをさせていただきました。

わたしのように必ずしも面接時に『自分が精神疾患持ち』であることを打ち明ける必要はないと思います。

しかし昔のように全く理解できなかった病気ではなくなった今、理解してくれる人や理解しようと歩み寄ってくれる人もたくさんいます

これからまたお仕事を再開させることに不安を抱えている人がいるなら、この記事を読んで少しでも勇気を出して行動できることを祈っています。

では、今回はこの辺で。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

泣き虫なゆさんでした。

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なゆさん

30代の子なし主婦。双極性障害、HSP気質、AC(アダルトチルドレン)を抱えたメンタル弱めの泣き虫です。 このブログは私の経験や考えをもとに、日々の生活や好きな事をつづった雑記ブログです。 私と同じように生きづらさを感じている人が、少しでも楽しく自分らしく生活できるお手伝いができれば嬉しいです。

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